フェードアウトの美

クリエイターである我が友人はかつて
「フェードアウトは嫌いだ、最後までちゃんと作れ」
と言ってたけど、今はどうなんだろうか。

今日は
溶明、溶暗/花の律動
を見てきました。
フェードイン、フェードアウトって、結構重要なことなのかもしれない。

我々カットイン、カットアウトのインパクトに頼りすぎてるのかもしれません。
ハリウッド的ドンパチ+ハッピーエンドに慣れすぎて
そこにしか刺激を見出せなくて、さらなる刺激を、閾値オーバーな刺激を、って
中毒みたいになってる気がします。

フェード・アウトのはかなさみたいなものが、日本人には合っていた気がするんです。
桜の美しさは、色合いと、満開ととともに散ってゆくフェード・アウト感にあると思いませんか?
侘び、寂び、というのもカットアウト的でない、フェードアウト的処理を感じます。

ダシの「うまみ」は、日本人が発見したと聞いたことがあります。
ゆっくりと体にしみて、ふわっと広がる「うまみ」は
カットイン的というよりフェードイン的な感じがします。

なによりもフェードアウトには余韻があります。
よし!終わった!
という感じではなく
あー、終わった…
という感じ。
どこで終わらせるのかはあなたに任せます、という感じ。

いいじゃないですか
いつの間にかすっ、と入ってきて
ふわっ、と余韻を残して去っていく。
こうして考えて見ると
行為に相即する、っていうのは
けっこう日本的な感じがしますね。


なんか
"lost in translation"が見たくなりました。
あの映画の余韻はほんと良かったなぁ。

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デュシャン

先週いきなり旅に出て何してたかってと
歩きまわったり美術館見てたりしてたんです
横浜美術館でデュシャン展見たのが一番凄かったかな。

ワタリウムのラリー・クラークは、ラリー・クラークがどうこうより写真に添えてあった言葉に力をもらいました。
はっきりとは覚えてないんですけど、人生に長いとか短いとかはなくて、どれもそれぞれの完成形なんだ。
みたいな言葉。なんかいーなぁ。と。
ワタリウムは下の深澤直人の(というと少し違うのだけど)展示も面白かったなぁ。
森ビルは夜景がきれいで、夢の都市計画みたいなのと現実が一緒に見れるっていう面白さもあったんだけど、
あまりの疲れと手の怪我から出た血が止まらなくてうっかり展示に付かない様にめちゃ気をつけてたことと
厚着しすぎて拷問のように暑かったせいであまりしっかり見てないのです。

ところでデュシャンです。
俺がこの学校に入って見せられたもので一番の衝撃がデュシャンでした。
高校の頃、「泉」の話だけ国語の文章で読んで、
「ようするに美術館に置いたらこれすら美術として見ざるをえなくなるってことだろ」
なんて偉そうに語ってた奴の顔を思い出します。そんなに浅くねぇって。

「泉」の実物があったわけですが
まぁ、彫刻とかと違って「実物はやっぱりインパクトが!このディティールが…」ということもなく
「泉」は「泉」でした。
置かれた状況で意味が変わってしまうなんて、なんとも情報文化的だなぁなどと思います。
この人を見ていると、artを美術と訳すのはナンセンスだなぁ、と思います。
美とか醜とかそんな次元ではなくやっぱ芸術なんだなぁ。
デュシャンは色々な技法を貪欲に身に着けた後、突然問題作を連発するようになるんですが
(俺は美術専門家ではないので、その辺の詳しいところは間違ってたらごめんなさい)
なんだか思考と技術が混ざり合ったような暗号のような作品ばかりで、とても面白いです。


あー
だめだ
考えがばらけてきたのでまた今度。

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アクセス解析は自己分析の役に立つのか?

どうなんでしょうか?
最近アクセス解析始めたうめさんです。
一週間たったところで見てみると
検索ワードのジャンルがものすごく多岐にわたっているような気がします。
相変わらずYAHOOでトム・モレロで検索するとトップに出ます。
いい加減何とかしたほうがいいよ、そんさん。
全然トム・モレロのこと書いてないから。
めがね関係も結構きますね
テオ、レスザンヒューマン、クリスチャンロス
ようするにちゃんと表記しないで適当にカタカナで打つとこのサイトに来ちゃうんですね。
theo,lessthanhuman,christian roth
親切にそれらしきリンクとか張ってみました。
あと
第三インターナショナル記念塔が凄いです。
GOOGLE検索40件のうち5件がうちのblogですから。
そのうち第三インターナショナル記念塔といえばこのblog!みたいな感じになることでしょう。
あと、はずかしいことにfrantz ferdinandとスペルミスするとやはりYAHOOで上位にきます。

役に立ったかな?
少なくとも俺の興味の範囲の広さだけは証明できた気がする。
一週間で400HITって、blogならふつーなんかしらん。

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イン・ベッド

また豊田行ってきました。
今回の展示はかなり良かった気がします。
俺は芸術のことは詳しく分からないので、芸術家の目から見たらどうなのかはわかりませんが
生きるということ、生きているということ考えさせられた
考えさせられた、というと何か違う
何かがくる感じ
自分が考えるというより
何かが来て、それを受け止める、というか

まぁいいや、よくわかんない。

リンクの先にもありますが
ビル・ヴィオラと言う人のインスタレーションはすごかったですねぇ。

生きてるということはこういうことなんだ。と思うととても感慨深いです。
この、鼓動こそが生きている証で、
なのに面と突きつけられるとこれが自分の中にも他の人の中にも好きな人の中にもこれがあるなんて思えなくて
こんなもの意識せずとも生きていられるけれど
確かに動いてる

わからない、言葉にならない。
表現力不足というか。うーん。。。

アラーキーの作品は正直涙でそうでした
こんな写真を撮る人だとは思いもしませんでした。
あの写真に映し出されているのは奥さんではなく、彼自身なんだろうなぁ。
あれだけの気持ちを形にできるのはうらやましいと思う。


そんでまたイヴ・クラインがあった!
横向き!?
何度見てもこの吸い込まれそうな青は凄いと思います。
ざらついているのにぼんやり光っていて、深くて、
友人は、これは、これだけで楽しめるものでなくて、彼のやってきたことと照らし合わせてはじめて凄い
みたいなことゆうてましたが、
それにしたってこの色はいいなぁ。今にも動き出しそうな静けさが不思議。

たくさん写真とりました
(もちろん館外ですよ)
例によってまともな写真はありませんが
そのうちあげるやも知れません。

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第三インターナショナル記念塔

詳細はわからんのですが、unbuiltというユニットが
合成CGで第三インターナショナル記念塔を建ててみたみたいです。


ええと、
私は美大生とかではなくて
ロシアアバンギャルドとかいわれてもさっぱりな人なので
はっきりとしたことはいえませんが
このモニュメントがなんか大好きなんです。

とりあえずばかでかいです。
エッフェル塔の6倍くらいの大きさで建てる予定(これもはっきりとしない、うそかも。)
で、とりあえず模型だけ作ったんだけど
当時の技術では建てられなくて…
って文脈だったはず。
何か、中身がくるくる回るとか、回らないとか。。。

この壮大な感じがいいじゃないですか!
あと、無骨な感じもいいですよね。

MITのプロジェクトだったんですか?

なんかムービーも見つけた

就活やれよ俺・・・

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そういえばイヴ・クライン

豊田市美術館でイヴ・クラインが見れたんですよ。
東京でも見れなかったのに、豊田にあったんかい、っていう。
いい青でしたよ。

この人、おかしな人で、柔道四段とか持ってるんです。
その上、

1日だけの新聞「ディマンシュ」紙を発行。高い塀から身をなげた『クライン空を飛ぶ』(空中浮遊)の写真を掲載

だそうです。
んで
その写真。
柔道四段の腕前のすばらしい受け身で、骨折ですんだとか。


なんか、いいでしょ、この人。この飛びっぷり。

あとは、自分の名前をつけた「色」をもってます。
それを女の人に塗ったくって人拓とったりしてます。
はりきってこんなアニメ作っちゃったひとがいるんですね。

イヴ・クライン

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豊田市美術館すげー

めちゃきれいなとこですよ。
ホントすごいです。
建物見るだけでも価値があるなんて皆さんおっしゃいますが
そーとーすごいです。
それこそミース・ファン・デル・ローエみたいな。

展示の内容では瑛久の「泉」(確かそんなん)
がすごかったですねぇ。
凄いですねぇ
ライリーとか、リキテンシュタインとか、ポロックとかの本物見たのも初めてだし。

でも、友人曰く、微妙、だそうで。
まー、五年も絵描いてるやつの目には敵いません。
全く違うものが見えているんだろうなぁと思うと、なんかうらやましいですねぇ。

別館も凄いですよ。
見逃してはいけません。
ゆっくり時間をかけて、くつろぐといいところだと思います。

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果たして自分で見ているものなどあるのだろうか?

世の中いろんなひとがいるから面白いなぁ。

思う。

いきなり何でこんな事言い出したかってのは
説明するのが面倒なのでとばして。

自分の価値感でものを見るのは実に難しいってことですよ。
はやりだからすげー
とか
高いからすげー
とか
ブランドだからさ
とか

俺もようわからんですけど
アートとかは特にね。
最近のアートは「美術」とは訳せなくなりつつあるような気もするし。
そもそも美とはなんぞや、とか言われたらおしまいですけど…。

自分の感性を信じるのとか
大変なんですよ。
正直なところ俺なんかは
ライアーズなんかはどこが凄いのか全然分からないし、
エイフェクスツインだって、どう天才なのかわかんないし、
ゴッホの絵の描いた書類ケースを使えるようじゃゴッホの本当の凄さはわかってないと言われるし
クレメント・グリーンバーグとか読まされてもさっぱりですよ。
サニーデイサービスの隣にジョイディビジョンとかおいてあるし。
JEM90hamがピグノースにつながってるし
めちゃくちゃですよ、
(まぁ、これはただ単にピグノースがモニター代わりに便利だからやってるだけですが)

何がいいのかとか、すばらしいのかとか、
レビューとかライナーノーツとか雑誌とかに洗脳されて
言わされてるだけかもしれない。
ラーズのゼアシーゴーズは何がそんなにすばらしいのかとかわかんない。
そもそもポピュラーでないポップソングって何なんだ?
ジム・オルークはポピュラーではないのに帯にポップ・ミュージックと銘打ってあったり
ようわからん。

でも、そんでもやっぱり
鳥肌の立つ音楽とかあるわけで。
僕がCDを買いまくるのはゾクゾク鳥肌のたつような
ドラッグみたいな衝撃をずっと探してるからなのかもしれないですねぇ。


なんてかっこつけてみたり。


ポップって何だ?
アートって何だ?


何も分からんけど
人間は、自分で感じることをやめてしまったら終わりだと思う。
美しいものを見て感動できなくなったら
音楽を聴いて感動できなくなったら
何のために生きるのですか?
自分の物差しで図れないのなら
自分である必要はあるのか?

くそう
難しい。

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lostinTRANSlation

実は
フツーに笑わせてくるとんでもない映画。
あまりに笑えたので
帰ってきてサントリータイムです。
(ローヤルだけどね。)

面白い映画です。
見る人が変わると、世界はこんなに変わって見えてしまうんです。
自分が見ている日常みたいなものは
誰かにとっては異様なものだったりして、
昔どっかで味わったような感覚を思い出して
ぼわーっとしてました。

ただ視点が違うってだけなんですけど
俺が見ているものと、隣の人に見えてるものは違って
・・・なんていうのかな
フレームの問題だったり
フィルターの問題だったり
そのフィルターは、その人が今まで生きてきたそれによって作られたものだったり、
だから
一人でいるよりふたりでいるほうが楽しいんだよね。
写真撮るみたいなもんで
どういうフレームで捕らえるかはその人にかかってて


あー
まぁいいや。


ぼわーっとしてます
サントリー・ローヤルのせいです。
12年ものだそうです。
ある日送られてきました。

監督のソフィア・コッポラさんは
X-GIRLのデザイナー(?)だそうです。
確か、キム・ゴードンもかかわってるよね。エックスガールってさ。

それはさておき
あのタイミングであの曲を使うのはニクすぎだねぇ。
俺、英語はなせたらコッポラさんと仲良くなれるかも。

いい映画だったよ
終わり方もいいよね。
やっぱ、
終わりが強引な映画とかなえるしさ。


あと、
驚いたことに
映画の定番の
名古屋市のCMがなかった!
♪でんでんでんでん 

    火事だー

     みたいなやつ。
ゴールド劇場だからかなぁ。


ローヤルが切れるので
そろそろオヤスミナサイ

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ユニバーサルデザインシンポジウム

ってのにいってきました。
スウェーデンのダーグさんが全てを語っていた感じでした。
日本のものづくり
(といっても工業的な、プロダクトデザイン?詳しくないからあまり偉そうなことはいえませんが)
って、なんか片手落ちっ-か、どこまで本当に使う人のことを考えてるかって、
凄く疑問に思っていたので、ダーグさんの話をきいて、なるほど。と思いましたね。
開発に5年かけてもいいから、10年使えるものを作る。
日本では不可能なんですか?
限りなくそれに近いことをしてる人もちゃんといますよね。
でも、企業ほどの大きさになると不可能なんでしょうか?
ダーグさんいわく、生産のサイクルからして無理だと。

やっぱし、スピード問題ですよ。
うーん…
でも、やっぱり10年を耐え抜くデザインをしていかないと
日本はダメになると思いますよ。
安売り、じゃなくて、耐久年数を増やして相対的に安くする努力を。
そして10年でも、20年でも、
壊れても捨てるのが惜しいくらいの
すばらしいものを作って欲しいと思います。
(そこで私は丸投げモデルを提案します。いや、絶対いけるとおもうんよ、丸投げ。)

そういう業界もあります。それは事実です。
でも、そういう業界だって、もうけるためのもの作ったりしてるしなぁ…


しかしあれだよね
なんか、北欧っていいですよね。
(ステレオタイプだけど)
昔のメイヤとか、かーでぃがんず、クラウドベリージャム、
ムーミン、最近流行のテキスタイル。
ふやーっとした、清涼感がいいですよね。
日本の色も好きなんですけどね
ワビサビな感じが。


(ファブリックとテキスタイルは同意語ですか?
 よくわかりません)

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